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Medapani Blog

メダパニブログ

好きだけど欲しいだけという話

僕は車に詳しくない。唯一興味があったと自信を持って言える車はフルカウルミニ四駆くらいのものである。なので、その辺を走っている車をぱっと見て車種を当てるなんて芸当ができない。どれもこれも同じに見える。さも当然のように見分けられる人が不思議でならない。

昔その旨を友達に話したところ
「それはあれだよ、俺とお前はザクとグフを当然のように見分けられるけど、見分けられない人だって当然のようにいるだろう。つまりそういうことだよ」
と言われて納得した。しかしその後「ザクとグフを見分けられないのはさすがにヤバいんじゃないの」と僕が言って「たしかに」と友達があごをさすったものだから、結局車を見分けられないことはヤバいことであるという結論に達した。僕はヤバいやつなのだ。

そんなヤバい僕が心惹かれるビークルが近所に登場した。

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近所のバイク屋に入荷した原付バイクである。
調べたところによると「ジョルノ」という名前らしい。
いや、うん。車ではないんですけど。

もちろん僕は原付にも興味がないため、これまで原付を見かけてもどれも同じにしか見えなかった。むしろ車種などあるのかと疑っていたレベルである。

ところがこのジョルノ、僕はひと目見た途端にビビッと来た。流線型のボディに、鮮やかな水色(パールマーメイドブルーというらしい)。カッコイイでもカワイイでも表現が当てはまらない。見てるとゾクゾクしてたまらない気持ちになるのだ。肋骨を内側からくすぐられるような心地である。もはや性的興奮に近いかもしれない。ガチでヤバいこと言ってる。

ただ問題は、僕は乗り物の運転がド下手であり、それ以上に車道という公共空間が苦手だということだ。従って僕はジョルノを買うことも乗ることもないと思われる。だけど欲しいし部屋に置きたい。置くスペースないけど。

僕がこの水色のジョルノに惚れてしまったのは間違いない。今まで乗り物の区別などマグナムとソニックを見分けるしかできなかった僕がである。
ジョルノに出会ってからというもの、僕はコンビニやスーパーの駐車場に停められている原付が気になるようになった。今日だって、近所の本屋でふと原付に目をとめた。「あれ、この原付なかなかいいフォルムしてんな……ジョルノかな?」と思って車体に書かれている車名を確認したところ、ジョルノではなかった。僕は自分が何者であるのかわからなくなった。


余談だが、ジョルノに出会った日、家に帰った僕は興奮冷めやらぬうちに弟に「ジョルノって知ってるかい?」と聞いた。
「え、なに? fripSide?」
「いやちがう」
「いやちがう」
「ふーん。じゃあいい」

じゃあいいとはなんだろうか。
なんで聞いた側の僕がじゃあいいと言われないといけないのだろうか。
なんとも腑に落ちない話だった。

おわり