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Medapani Blog

メダパニブログ

ガルパン4DXに行った話

昨日の夜テレビで「一億円から住める高級老人ホーム」みたいなのが紹介されていたんだけど、それを観たうちのおばあちゃんが「世の中にはこんな老後を過ごせる人もいるのねえ!」とか言ってロコツに機嫌を悪くした。不穏な発言である。僕は、普段家族の中で一番おばあちゃんの相手をしている母親がキレるんじゃないかと思って、恐る恐るその様子をうかがったところ、意外にもケロっとしておりホッとした。が、その後おばあちゃんが不機嫌なまま部屋に戻ると、母親は「なんであんなに機嫌悪いのよ」と何でもない風を装いながらも苛立ちを隠せない様子で呟いた。家庭内の空気は最悪となり、僕は部屋に逃げ込んで毛布を被ってガタガタ震えた。テレビ局に罪はない、テレビ局に罪はないと繰り返していると、今度は弟が奇声を上げるのが聞こえてきてこの世の終わりかと思った。僕の部屋に飛び込んできて弟は言った。「デレステのマスターフルコンボが!!!」僕は、先日弟が結構いい歳になる誕生日を迎えたことを思い出したのと、自分もフルコンボミスったら同じように叫ぶだろうなとぼんやり考え、やはりこの世の終わりだと思った。

そんなダメ兄弟は本日2人で映画を観に行った。
いいぞとかよくないぞとか言われている、巷で話題の女子高生戦車アニメの映画である。ガッタンガッタン座席が動いて、水とか煙が噴き出す劇場、すなわち4DXというやつだった。以前通常版を観ているので内容的には二回目になるが、4DX版と聞いて嬉々として早朝から街に繰り出した僕らは、劇場が開く前に到着するほど気合いを入れていた。

以下「ガールズ&パンツァー劇場版 4DX」のネタバレがややあります




ネタバレがあります、とかレビューサイトっぽいことを書いてみましたけど、僕は昔から読書感想文とかがすごい苦手な男ですので大したことは書けませんし、この映画は元々去年11月に公開されたもので、すでに語り尽くされているかと思いますので、印象に残ったとこだけ軽く触れます。

僕がこの4DX版で一番衝撃を受けたのは「お風呂シーンで無数のシャボン玉が劇場を舞った」ことである。女の子たちがお風呂に入っている場面でスクリーンの両端からシャボン玉が飛び出したのだ。その演出のバカ発想自体が笑えたのか、一緒にお風呂に入っているような感覚に恥ずかしくなったのか、僕は最高に気持ち悪い笑顔を浮かべていたと思う。隣の弟も同じような表情をしていたに違いないと思い、映画が終わったあと聞いてみたところ「俺は娘を見守るような視点だから」と僕より気持ち悪いことを言っていた。脱帽モノである。

もちろん、シャボン玉演出の他にも、4DXのメイン機能である座席の揺れもバッチリはまっていた。ガルパンは女の子たちが戦車で戦うアニメなので、戦車が動くシーンでは常に揺れを体感できる。まず振動が細かい。戦車の大きさとかスピード、走行する地形によって振動の大きさやリズムが違う。振動だけでなく、戦車が前のめりになったりジャンプしたりしたときに座席が傾く。特にカメラが戦車の主観になったときなんかは本当に戦車に乗っているようだった。

テレビシリーズではどうだったかちょっと記憶があやふやなんだけど、劇場版では戦車の試合中に無駄な心理描写がなくて、個人的にはそこが好きだった。覚えてる限り「絶対負けられないんだー!」とか「私たちの学校を守るんだー!」みたいなのが試合中にはなくって(たぶん)、でかい戦車を倒すために一丸となったり、劣勢になると状況に合わせて淡々と作戦を切り替えたり、目の前の戦いに集中して挑む主人公たちの姿が、展開をスピーディに仕立て、試合のリアリティや臨場感を生み出していたと思う。キャラの数がすげー多いのに、一通り見せ場があるとこも良かった。

ちなみに僕の隣に座っていた人が、映画を観ながらたびたび独り言を言ったり肘置きを越えて僕の領域を侵害したりしてきたのでかなり気になったのだが、終わったあとに人目もはばからずボロボロ泣いていたので、一緒にお風呂シーンを体感したよしみで許すことにした。アニメ二期あるといいですねと心でつぶやくと、涙で前が見えないのか彼は僕の足を踏んで去って行った。絶対許さん。

おわり