読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Medapani Blog

メダパニブログ

がんばれがんばれの話

iphone6sの電池の持ちが日に日に悪くなっている。去年の10月くらいに機種変をしたばかりなので、まだ半年経っていないくらい。機種変前に使っていた4sは、最終的には常時モバイルバッテリーに繋いでいなければならない状態と化した。あの不便さはもう味わいたくないので、6sさんにはもうしばらくがんばって頂きたい。

ところで「がんばる」「がんばれ」という言葉は応援メッセージとして日常的に使われるものだ。よく言われるのが、精神的に疲れている人にそれらの言葉を贈るのはご法度ということ。僕も参ってるときに「がんばれ」と言われると、なおさらプレッシャーを感じてキツくなることがままある。
そんな僕が現在使っている、冒頭で紹介したiphone6s。彼のイヤフォンジャックにイヤフォンを刺すと、自動的にミュージックアプリが反応して、ライブラリ内で一番上のならびになっている曲を表示してくれる。
下の画像がそのときの様子だ。




f:id:misakikun02:20160318132231j:image

うるせえよ!!

なにが「あ・の・ね」だ!!
勿体ぶって何様のつもりだ!!!

…と、僕はiphoneにイヤフォンを刺してこの画面、この曲名を見るたびに思ってしまう。
この曲はラブライブの楽曲だが、念のため断っておくと僕はラブライブが嫌いなわけではない。アンチなんかでは全くない。にわかレベルだが、アニメも全部観たし、映画も劇場で観た。どちらかというと好きだ。ゲーセンで取ってきたフィギュアも持ってる。完全な八つ当たりで僕が100パー悪いです。でもこの曲名は見るたびにげんなりする。

「がんばれ」というのは応援と同時に期待の言葉だ。僕に限らないが、反発を表立って出せないタイプの人間は、端から見ると「真面目で一生懸命な努力家タイプ」のように見えてしまう。仕事にしろ何にしろ、熱心に取り組み勉強し、興味と意欲を持って臨んでいるように見えてしまう。

もちろん一生懸命励むつもりも努力するつもりもあるのだが、その心中には「失敗して怒られたり、失望されたりすることが怖い」という考えが少なからず存在する。
失敗したくないから真面目にやらなければならない。失望されたくないから予習復習をしなければならない。自分のメンタルを守ることで精一杯なのだ。

しかし、そうした内面を知らず、外面だけを見た人は、悪意がなくとも(むしろ善意の内に)期待を寄せてくる。そのときの言葉が「期待してる」であり「がんばれ」だ。最初は良い。期待されると嬉しくなる。応援されると元気が出る。しかし、皮肉なことにやがてそれらは重圧となる。どんどん追い込まれ、がんばればがんばるほどプレッシャーに悩ませられるという悪循環に陥る。

結果として「怒られないため、叱られないため」の行動しかとれなくなった場合、「自分は何のために生きているのか」「何のために仕事をしているのか」「何のための人付き合いなのか」などなど目的があやふやになる。つまり、生き甲斐を失う。そうなってしまうと、あとは落ちていくだけだ。
「人には人のペースがある」という言葉の意味は、こういう状況に反発するためのものだと僕は思う。他者の目に怯えながら無理に合わせ続ければ、そのうち壊れるに決まっている。

とはいえ、家族でも友人関係でも仕事でも、なにかしら組織や団体に属して社会生活を送る以上は、自分が周囲に合わせる必要性が少なからず生まれる。皆が好き勝手に動いていては何もまとまらないからだ。だから、必要なものは、個人が好き勝手にやれる環境ではなくて、恐怖や過度のプレッシャーを与えない環境ということになる。ふわっとした話だし、人同士のコミュニケーションの問題になってくるが、恐怖やプレッシャーを取り除いた環境を作ることが、一番基本的で大切だと思う。

もっとも、現代人は余裕がない。自分のことで精一杯だ。僕がこうして書いていることなど、無責任で甘えた理想論であると一蹴されてもおかしくない。やれるもんならお前がやってみろ、というお話。しかも、恐怖だプレッシャーだというのは、与えるつもりがなくとも受ける側が反応してしまう場合もある。実際僕も人に勝手な期待を抱いてしまうことや、勝手に失望してしまうことは頻繁にあるし、それによって知らないうちに誰かを傷つけたことだってあるに違いない。がんばれ、なんて言葉は日常用語だし、バンバン使ってる。使うなという方が無理。だけど、自分ががんばれと言われてキツいときは間違いなくある。人間は実にめんどくさい。人を思いやるのは難しい。

人には人のペースがある。何かにつまづいたとき、目標を見失ったとき、再び前に進むためには、結局自分が自分に納得しなければどうにもならない。それは気持ちの整理であり、その作業のはやさには個人差がある。だから、その作業が生まれつきゆっくりの人は、焦らなくていいと思う。自分の心のことなんて、他人と比べるべきものではない。


….…なんか重い話になったが、僕が言いたいことは『あ・の・ね・が・ん・ば・れ!』という曲名にプレッシャーを感じるということだ。返すも返すも思うが「あのね」ってなんだ。机に向かって目を血走らせて仕事を片付けているサラリーマンが肩をポンポンとされて「あのね? がんばれ!」なんて言われた日には暴動が起きるぞ。僕も朝の電車にならんでるときに後ろから声をかけられて「あのね? がんばれ!」と言われたらどうなるかわからない。
大切なのは、人の苦しみを分かち合う心である。イッツジャパニーズオモイヤリ。

おわり