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Medapani Blog

メダパニブログ

痩せねばの話

ここ最近真剣にダイエットを考えているが、これはもはや定期的にやってくる思いつきのようなものと化している。鏡をみたとき、写真をみたとき、僕は「痩せねば」という衝動に駆られてその晩のご飯を抜いてみたりするのだが、翌日の朝には忘れているのが大抵のパターンである。前にも書いたが、僕は昨年末に「3月中旬までに7キロ落とす」と決意したはずであった。が、その決意はなされなかった。時代が時代ならHARAKIRIモノである。なぜ7キロを設定したかというと、それだけ減らすとちょうど平均体重になるから。ただ、以前その平均体重まで減らしたときにもまだお腹周りなどがふよふよしていたので、平均体重とは実は少しばかり蓄えに余裕を残した数値なのではないかと僕は疑っている。もしくは、僕の筋肉量が少ないかである。

それにしてもなぜダイエットが続かないのかというと、モチベーションが保てないからである。なぜモチベーションが保てないかというと、目標がないからであると思う。どうして僕は痩せようと思うのか。その問いに僕自身が答えを見出していないのである。痩せたところでファッションの趣味があるわけでもない。誰か裸を披露するアテがあるわけでもない。つまり僕が痩せても誰も得をしない。美味しいものを我慢して痩せるというメリットが、健康以外にないのである。で、その健康すら直ちに害され即日牙を剥いてくるわけでもないので、ダイエットの必要性が薄弱と化すのである。

以前ダイエットをしたときは、明確な目標があった。当時僕はとあるバイトをしていたが、社員のババ…おば様達は、僕以外にもう1人いた若い男ばかり可愛がるのである。彼の名はY氏という。ある日、当時の職場でおば様の1人がY氏の名前を呼んだ。が、その日Y氏は休みであり、どうやら僕のことをY氏と間違えて呼んでしまったらしかった。そのときのおば様の声ときたら、まるでペットの猫を呼ぶようなものであった。「ねえ、Yくぅん」みたいな感じ。僕は気まずい思いをしながら言った。「すみませんが、今日はYくんは休みです」その瞬間、おば様の声がアブソリュートゼロと化す。「なんだ。じゃあ、あんたでいいや」おば様はそう言った。じゃあ、あんた、である。僕は名前を呼ばれる人権すら保証されていなかったのである。ここは日本ではなかったのか。なぜだ、なぜ僕ばかりがこんな目に合わなくてはならない…。悔しい…クヤシイ…アノ、ババア、メ…!
僕は悩み、そして稲妻が光る嵐の夜に悟った。


ソウカ…僕ガ太ッテイルカラカ…!


それから僕はダイエットを始め、挫けそうなときはババアを見返すことだけを考えてモチベーションを上げた。結果、三か月ほどで15キロ落とすことができたのである(一応筋トレもしたのでその後しばらくリバウンドすることもなかった)。つまり、ダイエットに必要なのは極めて強力な負の力、マイナスパワーなのである。
ちなみに、痩せたところでババアの態度は変わらなかった。

今の僕は牙の抜けたデブであり、マイナスパワーに飢えている。むしろ、マイナスパワーと戦う気力がない。そんな僕が果たしてダイエットに立ち向かえるのであろうか。不安である。とりあえず間食をやめるところから始めようかと思う。思うが、お土産で貰ったチョコレートが残っており、これを無駄にするのは失礼に当たるので、ちゃんと食べた上でダイエットに取り掛かることとしよう。

おわり