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Medapani Blog

メダパニブログ

『ヘイトフル・エイト』観た話

『ヘイトフル・エイト』観てきました。というか観られました。時間の合間の合間を縫ってレイトショーで。少し前の日記で悲観してたけどなんとか観られてよかったです。

結論から言うと面白かった!
おすすめです!
そろそろ劇場公開終わると思うけど。

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これ買ってきたパンフ880円

※以下『ヘイトフル・エイト』のネタバレがあります。









とりあえずどんな内容かというと「雪山の小屋を舞台に揃いも揃ったクズ野郎共が嘘を付き合って殺し合いをするぞ!」という話。血とかバンバン出るのでR-18。もうほんとにバンバンドシャドシャの出血大サービスで銃声がする度にいちいちビクついてしまうくらいでした。そこまでグロ耐性ないから少しキツかったです。特に2丁拳銃で至近距離から跡形もなく頭を吹き飛ばすシーンとか、グロい通り越した後にホラー飛び越えて最早ギャグでした。僕は今回も弟と一緒に行ったのですが(『バッカーノ!』みたいな映画だぞと適当な釣り方をしたら釣れた)、観ながら「これ彼女と来なくてよかったわ…」と思いました。彼女いないのに。

舞台設定はアメリカ南北戦争の少し後。賞金稼ぎや賞金首、絞首刑執行人などの物騒な言葉や、黒人差別にあたる用語が頻発します。
それらを含んだ会話劇を中心にして、登場人物たちが雪山の小屋へと各々引き寄せられるように集まり、素性とか目的が判明していくんですけど、情報の裏付けとなる証拠がないので、何が本当かわからないまま進むんですね。彼らも互いを疑い警戒しながら探り合いをするわけです。この辺、僕はライトノベルの『六花の勇者』を思い出しました。
ただ、この登場人物たちが一堂に会して情報が出揃うまでが結構長いもので、まあ退屈といえば退屈かもしれません。

で、雪山の小屋で外は猛吹雪という、まあ密室に近い環境の中でひょんなことから1人死にます。
これだけ聞くと「ああ『かまいたちの夜』みたいな感じですかね」と思うかもしれませんが違います。「1人、また1人と死んでいく…」というようなホラーミステリーではございません。1人死んだ後、ハイペースでドンドン死ぬか重症を負っていきます。そこからは退屈とは無縁の怒涛の展開が続き「いつ誰が死んでもおかしくないよ!」「あと何捻りくるんだ!」というような緊張感をずっと味わうことができます。僕は思わず心配になりました。こんなペースで殺していって大丈夫なんですかと。結果大丈夫でしたが、とにかく「クローズド・サークルで忍び寄る犯人の脅威と戦う」というタイプの話ではないことだけ強調しておきましょう。

主要登場人物たちは基本的に全員嘘つきクズ野郎。真っ当な感性を持った人ならば誰にも感情移入できませんが、しかしそれが故に誰が死んでも後味の悪さを感じず、観客に徹することができます。
また、セリフ、映像、回想、どれにも矛盾点があって、思い返してみればおかしなところがたくさんあるのですが、上にも書いたように、それらは証拠がないので検証ができず、登場人物も観客も想像するしかありません。人によって色々な解釈ができると思うので、観終わったあとに感想を話し合いやすい映画だと思います。

ちなみに僕は、登場人物の1人が持っていたキーアイテムの〇〇は、偽物ではなくて実は本物なのではないかと思いました。序盤で唾を吐きかけられたときに、馬車から飛び出させるほど本気で殴っていたのと、ラストで「いい創作だな」と言って丸めて捨てられてしまったのが引っかかりました。彼は悪夢のような光景を偽物だと思いたい気持ちから「〇〇は本物だと悟りつつも丸めて捨てた」ということか、もしくは「何が本当だろうと、どんなに価値のあるものを持っていたとしても、死ぬときには関係がない」ということを表したんじゃないかと思います。

そんな感じで『ヘイトフル・エイト』、血飛沫舞う画面へのグロ耐性と、クズ野郎共への胸糞耐性がある方、もしくはむしろ大好物だという方にはすごくオススメします。
ただ、個人的には暴力描写が得意ではないカップルで観ることはやめたほうがいいと思いますので、DVD化の際もご注意ください。

おわり