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Medapani Blog

メダパニブログ

お店選びの話

もうほんとに面倒くさい奴だと思う。何がかって僕である。昨日大学時代の先輩後輩と飲みに行くことになった。類は友を呼ぶというが、基本的に僕たちは我が儘なくせに率先して自己主張をせず、しかし後からイチャモンをつけて調和と決定を乱す最低のマイスターたちが揃いも揃っている。僕はその中でも特に質が悪い部類の奴であり、すすんで「みんなの決定に従います」との従順な姿勢を表明しつつも、いざ何かしらの提案があがってくると、あくまでやんわりとネガティヴな一石を投じて自分のメンツと密かな要望を遠回しに両立させようというクソ野郎である。

昨日とて「お店探しますよ!」と言ってくれた気の良い後輩くん(彼は僕ら先輩たちと違い真っ当な人である)に「じゃあ全権を君に委任するよ!」などとにこやかに告げたものの、数分後に後輩くんが提示してくれたお店を確認したのち、以前同店に来店した際に生じた不満を具体的エピソードとして添えて嫌らしく却下したのである。それもあくまで自分が却下したのではなく、後輩くんが自ら再検討をするように仕向けるような口ぶりであった。酷い先輩である。

では初めから自分の行きたいところだの食べたいものだのをハッキリ言いなさいよという話なのであるが、主体性に著しくかける僕としては極端なところ「なんでもいい」のである。が、同時に「なんでもよくない」という面も持ち合わせているのでこれが面倒くさい。
これはわかりにくいと思うので説明させてもらうが、まず根本的には本当に「なんでもいい」のである。これは間違いない。しかし、お店の雰囲気、立地、清潔感、客層、店員、その他諸々に対する懸念が常につきまとい「なんでもいいんだけど、厳密にはなんでもよくはない」という一見矛盾した意見が生まれるのである。

これにより、初めは「なんでもいい」「お任せします」という言葉が口をつぐのだが、いざ店を提示されると「この店は俺が行っても大丈夫なところか?」「店員や周りの客に笑われないか?」等々の不安が胸渦巻き「ちょっと考えさせて」と面倒くさいことになるのであると思われる。

なので、初めから具体的に言えば「オシャレ過ぎて入りづらくなくて、一見さんお断り的なところでもなくて、店員がチャラくなくて愛想が良くて、周りの目を気にせずリラックスして食べられる場所」ということになるのであるが、そんな面倒くさいことをいちいち言ってられないので「お任せします」からの「うーん、やっぱり違うとこも検討してみない?」という結局面倒くさいコンボに繋がることとなるのである。

しかし、どんなお店でも入ってみれば意外と快適で「こんなところ2度と来るか!」というところは早々ない。悪いのはすべて、僕の自意識過剰な性格である。それがわかってきたせいか、最近は幾分か店選び嫌いもマシになってきた気がするのであるが、相変わらず僕に足りないのはどんな店に入るのも躊躇わぬ勇気と自信、そしてオシャレ力とコミュ力と経済力である。

意外と多いわ。

おわり