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老いの話

最近肌がガサついて髪がズルズル抜け落ちる。ほっぺたにシミが増え、枕カバーに髪の毛が多めにひっついている。この状態をなんとか打開しようと、ドラッグストアでサプリを買ってきた。
これは安易に手軽な方法に走ったダメなパターンであり、本来ならまずは生活スタイルや食事のメニューを見直すべきというのが真っ当なご意見であろう。

しかし、この現代社会において「規則正しい生活スタイル」といったとてどうしろというんだという話である。お肌や髪がもっとも回復するゴールデンタイムは22時〜2時の間です!とかよく見かけるが、ふざけんじゃないよと思う。22時なんかに寝られるわけがないだろう。下手したらまだ家に帰ってすらないよ。2時でようやく布団に入れるかどうかというところである。なのでサプリに頼るというのもあながち不正解ではないと僕は思う。

特に最近髪に関しては、いつも切りに行っている理容院のお兄さんとたびたび話をする。僕が語る髪に対する将来の不安について、お兄さんは特に否定をせず少し高いトニックをそっと頭にさしてくれるのである。
いやそこはトニックじゃなくて否定をしてくれよ!不安になるわ!と思うのだが、気休めを言わないこともまたお兄さんの優しさなのである。こないだは新しいドライヤー(数万円)を導入したからと試してくれた。これを使うと髪にトニックが浸透しやすくなるのだという。さらに、一本1万円近くする高いシャンプーで髪を洗ってくれた。少しでも髪に栄養がいきますようにということらしい。え、なに、なんでそんな僕の髪に気を遣ってくれるの?ヤバいの僕の髪?やっぱりヤバいの?「近いうちにマイクロスコープで毛穴をチェックしてあげるよ」との言葉ももはや追い打ちである。ありがたい話だが、僕はどんどん不安になるのである。人間はただひとこと、嘘でもいいから「大丈夫」と言って欲しい瞬間があるのである。

毎日鏡で見ていると気づきにくいものだが、昔の写真なんかを久しぶりに見るとやはり「あー歳とったな」と実感する。決して「大丈夫」の一言で安易に片付けることはできないのだ。うちの祖母なんかはめっきり外界との関わりがないものだから、自分がまだ若くてピチピチであるという意識をどこかで持っているようで、何かの機会で撮った写真により近影を確認した際には発狂に近い声を上げるのである。僕も将来そうならぬよう、今の内から自分の老化を受け入れていかねばならないのかもしれない。サプリで肌と髪のコンディションを整えつつも、年相応の老いを意識していこう。

おわり