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Medapani Blog

メダパニブログ

これが大人か…の話

僕は生まれてこのかた地元を離れて生活した経験がまったくないにもかかわらず、帰属意識というものが薄弱であるがため地元愛に著しく欠ける男である。また、基本的にスーパーインドア派であることも手伝って、地元でありながら「どこそこにあの店があって〜」などという情報をまるで持ち合わせていないため、道案内はできないし、美味しいお店を紹介したりすることも不可能である。地元外の人からすればかなり使えない奴だと言える。

そんな僕なので、昨日一緒に飲みに行った先輩が縦横無尽に市街を歩き回りあらゆる店に精通する様を見て「これが大人か…」と思ったものである。僕単品、もしくは僕がリードしなければならない状況にあったとして、目当ての店が満席だった場合に即時次の候補を挙げるなどできようもないし、更にそこから「魚が美味い店」という選択肢が生まれることはあり得ないし、その上躊躇なく入ったその店でメニューを開くなり「すぐ出てきそうなものってどれ?」と爽やかに店員さんに訊くなど至難も至難、アナザーディメンションの凄技である。これが大人か…。それにしても「すぐ出てきそうなものってどれ?」とは。僕も今度使ってみよう。たぶん使う場所はジョ◯フルかサ◯ゼリヤかチェーンの居酒屋になると思うが。

魚の美味い店を出たあとは、ふらりとバーに入ったのである。バー。僕は誰かに連れられておそるおそる入った経験しかない場所である。土曜の夜だというのに空いていて、僕と先輩以外には外国の男性二人組がいただけだった(あとから聞いたところによるとメキシコ出身とのことだった)。
店員さんは若い男性2人(こっちは日本人)で、とにかく喋りが上手くて「これが大人か…」と、かなり酔いが回った頭で僕は感心してしまった。店員さんの英語はデタラメだったが、外国の方二人組と爆笑し合っているのである。その光景は誠に素晴らしかった。昨日のあの空間は世界平和の縮図を描いていたといえるだろう。

よくよく考えたら外国の方と会話をする機会など滅多にないのである。酔った僕は映画やドラマのままのリアクションや表情をしてくれる2人に興奮してしまった。外国人が忍者を見たようなものだと思って欲しい。僕も英語は苦手で若かりし頃センター試験で79/200点を叩き出した男であるのでかなりデタラメな英語だったが、わりと通じていたように思う。
その話の中、2人のうち1人(A氏とする)が『ラブライブ』ファンであることが判明し、酔っ払い僕のテンションは最高潮を迎えた。


僕「リアリィ?! アーユーフェイバリットμ'sメンバー??」

A氏「マキ!」

僕「オゥマキ! シーイズベリーキュート!」

A氏「イェェス!! (たぶん、僕は彼女に夢中なんだよ、というような英語)」

僕「バーット…アーイラーイク…」

A氏「エリ?」

僕「ノー!……最近はコトゥリ!!」

A氏「イェイ、コトゥリ!!」

(握手)


こうして思い出してみると昨日の僕はだいぶヤバかったようである。その後A氏はまったく違和感のない日本語で「あいしてるーばんざーい」と歌い始めたので僕はこれにも驚いてしまった。友好の印にロックマンのキーホルダーを「ディスイズ、メガマングッズ」と言ってプレゼントしてLINEの交換までして別れた。朦朧とする意識の中ではあったが、たぶん一生分外国の方と交流したと思う。ありがとうA氏。

その後、またも先輩の自然な先導によりラーメン屋へと向かった。ちなみに飲んだあとにラーメン屋に行ったのははじめてのことであった。これが大人か…。
ラーメン屋では僕は本格的に呂律が回らなくなっていて、変な相談というか懺悔のようなものを先輩にしていたと思う。かなり迷惑だったと思う。そもそも、今回は実は先輩を祝おうと誘ったものだったのに、僕は一体何をやっていたのか。まともな大人には程遠いのである。社会復帰の道のりは長い。

おわり