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海と爺さんの話

本日大学時代の先輩と後輩の結婚式というおめでたい日でした。結婚式に出席させて頂くのは人生で初めてのことで、一体どんなものなのか想像もついていなかったのですが、皆が自然と笑顔になってしまうような超絶幸福空間であったということだけとりあえず書いて、詳しくはまた改めようかと思います。

ところで僕は起きてから先日購入してきたスーツを着ようと引っ張り出したのですが、普段スーツを着ないもので、スーツの着用というものを完全に舐めていました。まず、なんかあの、スーツを入れてるハンガー付きの持ち運びカーテンみたいなアレからスーツを取り出したところ、購入後一度も触っていないのにシワだらけで驚愕しました。「お母さん!お母さん!やばいやばい助けて!」とても三十路前の男のセリフではありません。以前弟が「なぜこの世にはスーツというものが広まったのだ。スーツを開発した奴のところにターミネーターを送り込みたい」と言っていましたが、その気持ちがよくわかりました。さらに母親にアイロンをかけてもらっている間、youtubeを参考にネクタイを締め、アイロンが終わり次第すぐに飛び出せるように玄関に並べた靴がスニーカーであることに後から気づいたりと散々でした。

最終的に電車に間に合わず、車で送ってもらうことになったのですが(所要時間25分ほど)、今度は式場に早く着きすぎてしまって、知り合いが誰もいないアウェー感に耐え切れず外に飛び出し、港のそばにあった海の見えるベンチに腰掛けてぼーっとしていました。すると、隣にお爺さんが座り話しかけてきました。お爺さんはよくその辺りを散歩しているが、結婚式前にこのベンチに座って海を眺める僕のような男をよく見る、それは何故なのかと訊いてきました。なんででしょうね、僕も初めてなのでわかりませんが、どこにも居場所がなくても海なら受け入れてくれそうな気がするからじゃないですかね、というようなことを伝えたところ、お爺さんは、すまん耳が遠くてよく聞こえなかった、もう一度頼むと言ってくるのです。その途端、僕は気取ったことを言ってしまったのが大変恥ずかしく思えてきて、その場を後にしたのでした。準備というものは、やはり綿密に行っておくべきことのようです。

おわり