Medapani Blog

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平日昼間の話

いい天気である。今僕は布団に仰向けになり天井を眺めている。天井は白い。シミひとつない。前に住んでいた家は何だかんだ築20余年であったので、天井は汚かった。たぶん、あそこに住んでいたことにより寿命が縮んだと思う。この家はできるだけ汚さないようにしていきたい。

遠くから何か工事しているような音が聞こえてくる。うちの近所はこうしてしょっちゅう工事が行われている気配があるが、特に何か風景が変わったと意識したことはない。住んでいる人も変わらない。近所に住んでいる祖母の知り合いは、たまに祖母の様子を見に遊びに来てくれる。昔学校の先生をしていたというその人は、リアクションがオーバーで接していて楽しい。お茶とお菓子を出しただけなのに「まあまあまあまあ…なんて立派なお孫さんなの!!」と口を手で覆う。これで僕が小学生とかならそういうリアクションもわかるのだが、僕はもういい歳であり、本来ならお茶とお菓子どころか名刺を出さねばならないくらいだ(まあ正社員じゃないから持ってないけど。正社員じゃないから)。去年の秋頃だったか、梨をむいて持って行ったときには「お梨をむけるの!!!?」と感極まった様子だった。でも言われて悪い気がしないあたり、僕もまだまだ子供である。

しかし、寝たままちょっと周囲を見てみても、部屋の中がごちゃついている。片付けなければ人も呼べない。が、ここ十数年、引っ越し前後を含めて、誰かを家に招いた機会は一度しかない。大学時代の友人だったが、たしか徹夜したあと「うちのお風呂、引っ越したばっかりだから新しいんだぜ!!」とかそれこそ小学生みたいな自慢をして呼んだのである。風呂に入ったあと(別々です)、朝ごはんを食べたが、友人は食卓にいた耳の悪い祖母のために大きい声で話してくれた。それからというもの、祖母はたまに「こないだのお友達は次いつくるの」と聞いてくる。彼が歳上の女性から気に入られるフシがあることは前々から察していたが、齢90になろうかという老婆にさえ気に入られてしまうとは恐ろしい。僕は基本的に歳上の女性からはゴミのように扱われる質なので、そうした天性の人間性というものを羨ましく感じることがある。

ゴミ収集車の放送が聞こえてくる。かなり平和な気分だ。こういう気分を味わえるから、平日休みというのは好きである。子供の頃に学校を休んだときなんか、風邪を引いていてもすごい幸福感があった。NHKの子供番組を観たりしつつ「いまごろ国語でもやってんのかな」とか思って不思議な気分になったものである。もっとも、そういうのは今も感じることがあって、たとえばすごく楽しい気分で遊んだ翌日に、仕事で偶然同じ場所を歩かなければならなくなったときなんか、かなり憂鬱な気分になり、視界に入る光景に昨日の自分の幻影を思い浮かべてしまうのである。そういうのあるよね。

特にオチもないのでこの辺で。

おわり