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オリンピックDAYS

世間ではいつの間にかオリンピックが始まっていた。この世界的お祭りの期間中、スポーツにとことん興味のない僕は、周囲の話題にほとんどついていけない。こうなってしまったのは、そもそも小学校とか中学校とか、あの辺りの義務教育期間のせいである。あの頃は、運動神経が悪いというだけでスポーツに興味を持つことを許されない空気があった。僕ごときノロマクズがスポーツ選手の名でも口にしてみろ。「おまえ、運動神経悪いくせに一応選手の名前は知ってんのな!」的な嫌味を言われるのである。「僕もこないだの『スラムダンク』観たよ!」などと言ってみろ。「おまえ、バスケできないくせにスラムダンクは観てるの!?」とか言われるのである。これはもはや迫害。スポーツ嫌いになること必至。必然。だというのに、大人になった今は「オリンピックを観るのは社会人としての嗜み」「世間の話題についていく意識を持つことは常識」「同じ日本人が頑張る姿を応援しないなんて信じられない」等々のお叱りを受けるのである。ああ、人生ったらなんて理不尽。

 

 そんな僕ではあるが、スラムダンクよろしくスポーツ系の漫画やら映画はわりと好きである。今期アニメで放送されている『DAYS』というサッカーアニメも毎週そこそこ楽しみにしている。このアニメはサッカー超初心者の主人公が強豪サッカー部に入ってあれやこれやするというお話なのだが、今のところ主人公の隠されていた才能が爆発して大活躍する的な、ありがちな展開はない。しかし、主人公たるつくしの素直さ、明るさ、可愛さ、前向きさ、ひたむきさが、チームメイトたちの心を確実に動かしていく。強豪サッカー部にド素人が1人混じるなど、現実ではとんでもないことになりそうだが、このアニメのキャラクターたちは、つくしと関わり、彼の素直で純粋な性格に触れ、努力を知り、認めていく。つくしの努力はすぐさま試合で発揮されて活躍に繋がるわけではないが、チームメイトひとりひとりの心に強く響いていくのだ。チームメイトもまた、ド素人たるつくしの努力を受け入れるあたたかさや大らかさを持っている。

 

ひたむきな努力に対して「必ず誰かが見てくれている」「きっと誰かが認めてくれる」という優しいアンサーで答えてくれるこのアニメは、現代社会で日々報われぬ努力を重ねている人々を穏やかな気持ちにさせてくれることだろう。おすすめである。まあ原作は結構出ているみたいなので、あくまで「今のところは」であるが。

 

しかし、こうした優しい土壌が小学校中学校でも構築されていれば、僕もここまでのスポーツ嫌いにはならなかったのかもしれないのになあ…と思ったが、僕はつくしのように素直でも可愛くもないのでやっぱ無理である。

 

おわり